交通事故で家族へ生じる法律問題
交通事故でご家族が亡くなったり、重度の後遺障害が残ると、家族にも法律の問題が発生してきます。
死亡事故では相続の問題、重度後遺障害では成年後見人の問題があります。それぞれの問題を見ていきます。
死亡交通事故での相続問題
交通事故でご家族がお亡くなりになった場合、必ず法律問題がおきます。損害賠償をどうするかという問題です。相続人はだれかを選んで、相続人が死亡事故の損害賠償を請求しなければなりません。死亡事故の相続は、「相続は誰がするか」「相続人はだれか」を決めなければなりません。
重度後遺障害での成年後見人の問題
成年後見制度は、記憶力などに障害がある高齢者、知的障害者、精神障害者など判断能力が不十分となった方を保護するための制度です。
成年後見人の仕事は、本人の意思を尊重し、かつ本人の心身の状態や生活状況に配慮しながら、必要な代理行為を行うとともに、本人の財産を適正に管理していきます。交通事故での重度の高次脳機能障害や遷延性意識障害から、成年後見制度の利用が考えられます。